強的秩序とその操作に関わる第19回夏の学校 実施報告
令和6年9月20,21日 10時00分~15時30分 あいぽーと佐渡にて強的秩序とその操作に関わる研究会が開催されました。新潟県で開催された応用物理学会秋季学術講演会に合わせて近隣の新潟県佐渡島のあいぽーと佐渡にて夏の学校を開催した。学術講演会の会場から離れているにもかかわらず、現地36名(オンライン6名)の参加があった。応物会員は32名であり、会員サービスに寄与することができた。北陸先端大徳光先生からは、強誘電体ゲートトランジスタの原理と歴史から、最先端のHf系材料を用いたプロセス・デバイス特性までを分かり易く解説していただいた。京都大の田中先生からは、層状希土類フェライトの誘電性と磁性に関してご講演いただき、結晶構造と物性発現機構の関係について詳しく解説していただいた。名古屋大の寺崎先生からは、熱電変換の物理から、Co酸化物系熱電材料における起源まで分かり易く解説していただいた。さらに、機能性物質を発見・開発の方法について、ご自身の経験をもとに学生・若手研究者へ向けたメッセージをいただいた。いずれの講師の先生方も、ご自身の研究の発展の過程について言及されており、学生や若手研究者にとって大いに参考になる内容であった。また、ポスター発表では講師の先生方に審査員をお願いし、若手発表者らと会場の利用時間終了まで活発な議論が展開された。